IPアドレス偽装の仕組みからブラウザの拡張機能、ツール・ソフトを使ったIPアドレス偽装方法まで徹底リサーチしまとめました!
インターネットには危険がたくさん潜んでいます。IPアドレスを偽装し匿名でアクセスする事であなたの個人情報は守られます。また、IPアドレスを偽装する事で、IPアドレス制限を回避しサイトへアクセスきたり、中にはランキングやアフィリエイト攻略に使えるツール・ソフトもあります。しかし、違法行為に使うことのないようご注意ください。
IPアドレスを偽装すること自体は違法ではありません。
IPアドレスを偽装し匿名掲示板で脅迫をした容疑者を、警察がIPアドレスをたどり個人を特定し逮捕したというニュースをみかけますが、これは容疑者がIPアドレスを偽装したから逮捕されたのではなく、脅迫と言う犯罪を犯したから逮捕されたのです。
目的はそれぞれ違うと思いますが、IPアドレスを偽装したい方は是非参考にして下さい。
目次
IPアドレスを偽装する方法
IPアドレスを偽装する方法には3つの方法があります。
- プロキシ(proxy)を使用する。
- VPNを使用する。
- Torを使用する。
3つに共通する仕組みは、専用サーバー、専用ネットワークを使用してアクセスする事です。
簡単に言ってしまうと、通常は目的のサイトへダイレクトにアクセスするのに対し、中継を挟んで目的のサイトへアクセスするという事です。この中継を挟むことによって、IPアドレスが偽装されるのです。
プロキシ(proxy)を使用したIP偽装方法
IPアドレスを偽装するのにプロキシ(proxy)を使用する方法は、ひと昔前までは主流で通称『串』と呼ばれています。
もちろん、現在も有効な方法です。
プロキシ(proxy)の仕組み
一般的には、自分のデータが保存されているサーバー(契約しているプロバイダなど)から、直接目的のサイトがあるWEBサーバーにアクセスします。
プロキシを使用した場合、自分のデータが保存されているサーバー(契約しているプロバイダなど)から一旦プロキシサーバーへアクセスし、プロキシサーバーから目的のサイトがあるWEBサーバーにアクセスします。
プロキシ(proxy)で偽装するメリットとデメリット
プロキシ(proxy)を使ってIPアドレスを偽装するメリットデメリットは下記となります。
メリット
- ブラウザの接続設定(プロキシ設定)で任意にIPアドレスが設定できる。
- 無料のプロキシサーバーは非常に多く流通しているためコストがかからない。
- 日本国内のサーバーも多いので国内のIPアドレスに偽装やすい。
デメリット
- 接続が遅い(重い)ものが多い。
- 対策がとられやすい。
- 暗号化通信されていないためフォーム入力などには向いていない。
VPNを使用したIP偽装方法
VPNは現在IPアドレスを偽装する方法の主流です。(インターネットVPN)
プロキシのデメリットであった速度と通信問題を解消し、暗号化通信で安定した速度でのIPアドレス偽装を実現しています。
下記ではVPNに関しての情報を記載しており、無料で使えるVPNソフトをご紹介しています。
VPN(インターネットVPN)の仕組み
VPN(仮想プライベートネットワーク)は、社内で言うLAN回線の世界版と言うとわかりやすいかもしれません。
一般的に会社などはパソコン同士をLAN回線でつなぎます。VPNはソフト・ツールを使い、同じVPNソフト・ツールを使用している人たちをネットワーク化し、そのネットワークを通して目的サイトがあるWEBサーバーにアクセスします。
VPN(インターネットVPN)で偽装するメリットとデメリット
VPN(インターネットVPN)を使ってIPアドレスを偽装するメリットデメリットは下記となります。
メリット
- 通信はすべて暗号化される。
- 安定した接続速度。
- 使いたいIPアドレスを指定できる。
デメリット
- 英語サイトが多く英語が苦手な方には使いづらい。
- 高い機能と安定した速度を得るには有料となりコストが高い。
- 無料で使用出来るVPNはほとんどが海外のIPアドレスで日本国内のIPアドレスを使用したい方には向いていない。
- 海外のIPアドレスが多いため速度が遅い。
Torを使用したIP偽装方法
TorはIPアドレス偽装では定番と言って良いものです。
Tor(トーア)の正式名称は「ザ・オニオン・ルータ」と言い、VPNと似ていますが全く異なるネットワークシステムです。
※TorBrowserのダウンロードから設定、使い方までを解説しています。
Torの仕組み
TORは完全に暗号化されたネットワークを他のユーザーと形成し、帯域幅とIPアドレスをユーザー同士共有しあう仕組みになっています。
簡単に言ってしまうと、TORネットワークと言う暗号化されたネットワークがあり、そのネットワークをみんなで共有して使うという事です。
Torで偽装するメリットとデメリット
Torを使ってIPアドレスを偽装するメリットデメリットは下記となります。
メリット
- 無料で利用できる。
- 複数層で暗号化する。
- 検索エンジンからではアクセスできない「ディープウェブサイト」へアクセスできる。
デメリット
- 複数層で暗号化するため速度が遅い。
- Torからのアクセスはホスト名にTorが必ず入るため特定しやすい。
- 知名度の高さから多くのサイトで対策をとっている。
ブラウザの拡張機能を使ってIPアドレスを偽装する方法
Chrome(クローム)、Firefoxの拡張機能(プラグイン、アドオン)を使って簡単にIPアドレスを偽装する事ができます。
Chromeでは『Betternet Unlimited Free VPN Proxy』と言うプラグインを使用する事でIPアドレスを偽装できます。
Firefoxでは『anonymoX』と言うアドオンを使用する事でIPアドレスを偽装できます。
どちらも無料で使用できVPNを使った通信となります。設定から使用方法までとても簡単なので、ちょっとした匿名アクセスには持って来いです。
下記ではそれぞれの設定方法などを掲載しております。
Betternet Unlimited Free VPN Proxyの設定方法【ChromeでIP偽装】
設定が終わったらIPアドレスが偽装されているか下記で確認する事ができます。
>> 確認くん
IPアドレスの偽装を見破ることが出来るか?
どのIPアドレス偽装方法も見破ることは可能です。しかし専門的知識がないと個人で見破る事は不可能に近いと言わざる終えません。。。
ただアクセス解析を見ただけでは、そのアクセスが偽装されたものかどうかの判断できません。
アクセス解析によってはプロキシを使ったアクセスにはプロキシ(Proxy)と表示されるものもありますがVPNを使っていた場合はわかりません。
万が一自分のサイトが何らかの方法で大量にアクセスを送られるような攻撃を受けたら。。。万が一のことを考えるのであれば、中にはプロキシ、TORからのアクセスを拒否できるサーバーもありますので、使用しているサーバーの会社と相談する事が一番です。
違法、犯罪行為の場合
匿名掲示板などでVPNを使用し名誉棄損、脅迫などの違法、犯罪に当たるような書き込みをされた場合でも個人を特定する事は可能です。
VPNを提供している会社(組織)は任意ですので全てとは言えませんが、ログを一定期間保存しています。
個人でこのログを開示してもらう事はできませんが、弁護士を通せば開示請求はでき時間はかかりますが個人を特定する事は不可能ではありません。犯罪に関しては警察がこれらを行います。
まとめ
IPアドレスの偽装にはこれだけの方法があります。
しかし、Google様がセキュリティ強化の一環としてサイトのSSL化を推奨し多くのサイトがSSLに移行しています。そう言った現状を考えると、IPアドレスを偽装して暗号化通信するにはVPNを使用する事が一番良いと思います。
VPNに関しては、規制が厳しい中国をはじめ海外から日本へアクセスする場合に多くの方が利用されています。この事からもVPNが安全な通信であることがわかります。
しかし、匿名アクセスや国外アクセス不可のサイトへアクセスするだけでしたらVPNは非常に有効な手段ですが『何かを攻略』する目的でIPを偽装したい方も多くいるかと思います。IPアドレス制限回避、ランキング、e.t.c.
こう言った目的でVPNを使用できるのか?
まず、VPNのデメリットでもお伝えしましたが、無料で使用出来るVPNのほとんどは海外IPアドレスです。
日本国内のIPアドレスしか受け付けなければこの時点で攻略には向いていません。
また下記にて、目的別におすすめのIPアドレス変更ソフトをランキング形式に公開しています。
自分が普段ネット接続に使用しているサーバー(プロバイダサーバー)には、個人を特定できるデータが多く詰まっています。ネットサーフィンをしているだけでもそう言った個人データを抜き取る悪質なサイトに出くわし、トラブルに巻き込まれる危険性は十分考えられます。
IPアドレスを偽装して自分の個人情報を隠す事でトラブルに巻き込まれるリスクは格段に下がり、安全で安心してインターネットを楽しむ事ができます。
※IPアドレスの偽装を違法行為や犯罪に使用しないで下さい。
以上、IPアドレスの偽装についてまとめてみました。ご参考になれば幸いです。